佐藤 啓

『Tank』『Spectator』などの編集、『ecocolo』などの雑誌の編集長を経て、現在は東京と岩手の二拠点で編集者として活動。ビフィタ職人を目指しながら、雑誌や書籍、広告の制作を生業としている。株式会社 祭り法人 射的 取締役棟梁。<a href="https://shateki.jp">https://shateki.jp</a>

菅流クッキング vol.10
白トリュフのビフテキ

ラストゲームのホームラン 22AWの「茸狩」シーズン。ホームマウンテンの南昌山にて上々のスタートダッシュを切った小生ではあったが、シーズン中盤、オールスターゲームを終えた頃には稀に見る不振に喘でいた。 「小生の茸狩人生で […]

天地開闢

別天津神と神代七代のおはなし むかしむかしのカミヨのもっとまえのむかし、テンもチもなんにもなくて、セカイはコントンとしていた。まるでウズをまいたようなセカイで、そこにはカミさまもいなかった。それからとてつもなくなが〜いジ […]

菅流クッキングvol.9
香茸炒飯

茸狩ペナントレース開幕 スリーシーズン制で知られる米帝でチョコレートマッシュルームを頬張りながら米式蹴球に興じる輩が増え始める頃、此処日本ではとあるスポーツの季節が始まる。森で山で、皆が背を丸めて地表に目を凝らし一心不乱 […]

黄泉の国

黄泉の国:伊弉諾神と伊邪那美命、男と女のラブゲームなおはなし むかーしむかし、タイヨウのカミさまアマテラスがうまれるちょっとむかし、伊邪那美命はヒのカミさまカグツチをうむのにナンギしてしんでしまい、ヨミのクニへとさってい […]

菅流クッキングvol.8
ソーメン

2022年ソーメンの旅  鬱陶しい梅雨が明けて、夏の日にソーメンというのは、まったく嬉しいものである。 山あいの湧き清水に茹でさらしたソーメンなどをご馳走になると、ああ、こんなにうまいものがあったのかと、まわりの木立の蔭 […]

蘇民将来

備後の蘇民将来のおはなし ありゃーなー、むかあしむかし。あるところにゴズテンノウという、ウシのアタマにアカイツノ、カラダがヒトの、それはそれはメヂカラのツヨイオトコがおった。 「そろそろヨメッコがほしいナ」と、マッチング […]

菅流クッキングvol.7
アイコのピクルス

女王様とお呼び 春眠、暁を覚えず。時が経つのは早いもので、つい最近みたと思い込んでいた「スガミン谷のニョキニョキ」の夢は、もう一年近く前のことであった。その間、街場の製薬会社からとある森の中へと転職し、ソローよろしく「ウ […]

神話のはじまり

天地開闢:天之御中主神と「おむすび」のおはなし むかしむかしのカミヨのもっとまえのむかし、テンもチもなんにもなくて、セカイはコントンとしていたんだな。ウ、ウ、ウズをまいたみたいで、そこにはカミさまもいなかったんだな。 そ […]

天岩戸開き

高天原の天照大御神のおはなし むかしむかしのカミヨのむかし、ソラのうえにタカマガハラというカミガミのせかいがあったそうなっちゃが。そこには、たいようのカミさま天照大御神やおとうとのスサノオノミコト、ほかにもてげたくさんの […]

菅流クッキングvol.6
ヒメタケの鉄なべ焼き

ニョキニョキのひみつ だいぶむかしのことなのですが、6月ころにスガミンパパがひとことの説明もなしに、いなくなってしまったことがあります―― パパ自身も、なぜ飛び出さなくてはならないのか、わからなかったのですけどね。スガミ […]