村松 亮

株式会社シカク/プランナー、プロデューサー、編集者。中央アルプスと南アルプスに挟まれた広大な谷である伊那谷に家族と暮らす自宅をもち、オフィスは東京と2拠点生活を行っている。2020年春、noruプロジェクトをローンチ。移動を題材にしたwebメディア『noru journal』と、ガレージスタジオ「noru studio」(2020年6月OPEN)を運用している。

思考の単位を変えた山暮らし
岡部文彦の場合

僕が山に入った理由 僕は今、岩手県岩泉町で林業を学んでいる。毎朝自分で弁当を作って、現場に向かう。1年以上が経って、ようやく伐採をさせてもらえるようになった。どうやったらうまく安全に倒せるか?1本1本考える。切り倒した木 […]

“山に抱かれる”という感覚を
通じて今思うこと
渡邉桂志の場合

長年勤めた会社を辞めて、山に家を持った コロナ禍真っただ中の2020年11月に約20年勤めた会社の役員及び、自ら立ち上げて12年が経った会社の代表を辞めた。 そして、それとほぼ同時に富士箱根国立公園に含まれる山梨県山中湖 […]

心身に刻まれた植物の巡り
小森夏花の場合

植物と共に巡るわたしたちの暮らし 同じ場所にずっと暮らしていると、ここにはこの植物がこの時期に出る、というのがインプットされて、頭と体にゆるやかな地図のようなものができる。 早春。もう保存の野菜が尽き始める頃の野草は貴重 […]

共生と循環の毎日から教わったこと
小森夏花の場合

2005年2月、それまで京都で造園の仕事をしていたが、結婚を機に長野県伊那市に移住した。その年は地元の人でも「今年は寒い」という程の年で、築100年近い貸家の中は外気温と同じマイナス10~マイナス15℃。お風呂のお湯は翌 […]

ここは街の外れ、山の入り口
MTBライダー 檀拓磨の場合

田舎で暮らしていると、里と山の間には柵で囲われたような隔たりがあるのを感じる。あっちの世界とこっちの世界というような。人は鹿やイノシシを害獣と呼んで、畏敬というよりは畏怖の念、そういった感情を動物たちに抱いている。そうじ […]

子どもたちと「生きる力」を学ぶ
佐藤香織利さんの場合

人間が学ぶべきことはすべて自然の中にある“アドベンチャーレースが教えてくれたこと” 27歳の時、友人から誘われて静岡県で開催されたアドベンチャーレースに出場した。アドベンチャーレースとは、主催者が設定した自然の中のコース […]

いつか家族が戻ってこられる場所に
料理人 宮下広和の場合

夢は語ってみるものだ 僕が地元である長野県飯島町に帰ってきたのは23の時のこと。長女を授かったことがきっかけとなった。3年ほどの遠距離恋愛を乗り越え、結婚。家族ができたら“自分の育った場所で家庭を築きたい”と当たり前のよ […]

里山の暮らしと、山の神々
フォトグラファー栗田萌瑛の場合

やっぱり山なくしては暮らせない 6歳になるとき、東京から長野県の白馬村へ引っ越してきた。両親ともに山が好きで「山がきれいに見える」という理由で選んだ中古の家。家の裏には栗の木が一本、あとはずーっと広く田んぼが広がっていた […]