ひビキのヒび
# 27
木に囲まれた遊び場
社員募集してます!
2023.9.8

響hibi-kiを運営する〈飛騨五木株式会社〉では、遊び場施設の運営担当者を募集中です。イベントやワークショップをつくるのが好きだ!という方や、地域の人と関わるのが好きな人なら楽しめる仕事だと思います。でも、具体的な仕事のイメージは湧かないですよね。実際はどんなふうに働いているのか、若手社員の様子をのぞいてみましょう。

写真:編集部/文:田中 菜月

コドモマルシェの運営に密着!

この夏、コドモクリエイターたちがつくった作品を展示・販売するイベント「コドモマルシェ」を、自社で運営するKAKAMIGAHARA PARK BRIDGE(以下KPB)で開催しました。

コロナ禍、子どもたちが子どもらしくあることを制限される中で企画されたこのイベント。主催である移動式絵本屋〈Curious Constellation〉の小森有夏さんから声をかけてもらい、2021年からKPBでの開催が始まりました。

テーブルの上に十字の仕切りで出展ブースをつくり、出展者である子どもたちが手づくりした作品を並べ、値札をつけて、子どもたち自身がお店をつくり上げています。ブースには、ブレスレットや人形、絵、宇宙船、モンスター、せっけん、キーホルダーなど、十人十色の力作がひしめいていました。

宇宙船があまりにもかっこよすぎてアポロ728号を購入。
もんすたー1コ100えん。私は宇宙船に乗せるためのもんすたーを2体確保!

今年の夏で5回目の開催です。初回から毎年参加している常連の出展者がいたり、お兄ちゃんお姉ちゃんの影響で出展するようになった子がいたり、出展する子だけに留まらず、周りの人にも刺激を与えまくっているコドモマルシェ。つくることの楽しさに加えて、自分でつくったものに興味を持ってくれる誰かがいること、買ってくれる人がいることを体感でき、何でも作品になるものなのだと子どもも大人も発見が生まれるイベントになっています。

コドモマルシェの出展者一人ひとりに声をかけて、子どもたちとの会話を大切にしている浅野さん。

飛騨五木側のコドモマルシェの担当者は、KPBに勤務するデザインプロデューサー・浅野帆乃香さんです。今回は主に裏方としてイベントを支えています。イベントに向けた準備や当日の会場設営など、主催者の小森さんと協力しながら進めてきました。

コドモマルシェにおける仕事一覧
●準備
・主催者との打ち合わせ
・申込ページの作成やイベントの告知
・出展者の募集・取りまとめ
・出展者の紹介POP制作
・イベント備品の準備など
●当日
・会場設営
・出展者受付・参加費の徴収
・イベントの様子の撮影・SNSアップ
・会場片付け
●後日
・参加費や講師料の経理処理

浅野さんが制作した出展者紹介POP。

コドモマルシェのように地域の方からの持ち込み企画を一緒に運営するイベントもあれば、ゼロから自分たちで企画するパターンもあります。毎月何かしらイベントやワークショップ・講座を開催しているため、施設で働くスタッフや社員に限らず、外部の方とやり取りする機会が多い仕事です。

飛騨五木グループでつくる木造建築は、地域の木材を活用して職人たちの手によってつくることだけで終わらず、その建物を利用する人や地域の方々から永く愛される存在になっていく過程も大切だと考えています。そのためには、行くたびに何か新しいことをやっている、毎年楽しみにしているイベントがある、と思ってもらえるような、心を動かせるような仕掛けを常に考え、形にすることが欠かせません。施設の運営まで自社で行っているからこそできる工夫です。

「コドモマルシェの空間にいるだけで、子どもたちと話すだけで、元気になります。自分も負けてられんぞって」

うれしそうに話す浅野さんを見ていると、本当に子どもと関わるのが好きなんだなあということが伝わってきます。表面だけ見ていると楽しく働いているように見えますが、実際のところはどうなんでしょうか。浅野さんに話を聞いてみました。

飛騨五木で働いてみてどう?
浅野帆乃香さんの場合

—浅野さんは大学でデザインを学んでたんですよね?飛騨五木を知ったきっかけはなんだったんですか?

「卒業後は子どもと関われてデザインもできる仕事がしたいなと思っていたのですが、なんの業種に就いたらいいかわからなくなって。保育士でもないし、ゴリゴリのデザイン会社に勤めたいわけでもないし、っていうことを大学の先生に相談したら、『好きそうな会社があるから行っておいで~』って紹介されたのが飛騨五木でした。大学3年生のときに、森のわくわくの庭(飛騨五木が運営する遊び場)で木工のワークショップのお手伝いをさせてもらったのが最初の関わりです」

—なるほど、そこからインターンにつながっていくんですね。浅野さんが4年生のときに半年以上インターンに来てくれていましたけど、会社の印象はどう映ってました?

「インターン中に自分の卒業制作を兼ねたワークショップについて社員さんと打ち合わせをすることがあって、こんな親身に話してくれるんだと思いました。いいですね、で終わらずにいろいろレスポンスをくださるので、いいものを一緒につくろうとしてくれているのを感じました。あと、可奈さん(KPBの担当者)がいい意味で会社員感がなくって(笑)。楽しそうに働いている感じが伝わって、いいなあって思ってました」

インターン中の浅野さんが主催を務めたワークショップ「変身LABO」。牛乳パックを分解して紙に変身させることで、ものの仕組みや構造に目を向けるきっかけをつくろうと企画された。

—自分が飛騨五木で働くイメージも湧いてました?

「KPBでイベントをするときに自分でイベントのロゴとか告知画像をつくれるし、現場のこともやりながらデザインもできそうだなってことはインターン中に分かったので、自分が飛騨五木で働くイメージは湧いていました。子どもと関われてデザインもできる仕事って他に知らなかったですし。どっちもやりたいなんてよくばりですけど(笑)。飛騨五木って決まった肩書とか役職がないじゃないですか。自分の働きたいやり方でどうぞって感じだったんで、じゃあどっちもいけそうだと思って就職することにしました」

—店舗運営もしながらデザインの仕事もするって聞いたことないですよ(笑)。入社して2年目になりますけど、実際に働いてみると何が大変ですか?

「KPBは外部の方とのやり取りが多くて、市役所の方だったり、連携したいですっていうような飛び入りの連絡だったり、毎日誰かしらとやり取りしています。ミーティングもたくさんありますし。それ以外にもテナントさんやパートさんとコミュニケーションを取ったり、人との関わりや調整が仕事のウェイトとしては大きくて、それが形に残らないのは悩みポイントですね。スケジュール調整とかタスク管理も、自分が苦手っていうのもあって大変です」

—シンプルに時間が足りないって感じですよね〜。ちなみに、会社を辞めたいって思ったことはあります?

「ありますよ(笑)。時間が経つと忘れちゃうんですけど、単純にやることがありすぎて忙しすぎて辞めたくなることはあります。余裕がなくて仕事が雑になるのも嫌ですし。あと、お客さんから面と向かってめちゃくちゃクレームを言われたり理不尽に怒られるとダメージは大きいですね。めったにないですけど。そういうときは現場のスタッフさんとかに話を聞いてもらって落ち着いてます。『暑くてカリカリしてたのかな』とか『そんな人もう二度と来ないから大丈夫』ってパートさんは味方してくれるのでありがたいです」

—仕事のモチベーションだったり、会社の気に入ってる点とかあれば教えてください!

「現場にいると子どもたちから声をかけてもらえるんですよ。『遊ぼ!』とか、帰るときに『バイバイ』とか、親御さんからも『楽しかったです』とか。お手紙やDMで反応が見られるのもうれしいですけど、生の声を聞けると顔も見られるし施設を気に入ってくれてるっていうのがわかって、頑張ろうって思えます。シンプルに子どもが好きなんで、子どもと関われることがモチベーションになっています」

—ぶっちゃけ飛騨五木は働きやすいですか?

「自由にやらせてもらえるというか融通が利くので働きやすいです。夜にミーティングがあるとしんどいですけど、出勤を遅くしたりして調整できるのはありがたいです。お休みを取りづらいこともあるんですけど、意外と自分の取りたい日には休みが取れます。シフト調整を担当してくれているスタッフさんに『絶対にこの土日だけは休みたいです!』って言えば休みにしてくれますし(笑)。その分対応してくれた人が休みたいときは自分がシフトに入るようにしてます。臨機応変に休み調整できるのはありがたいです」

社員で自主企画した脱出ゲーム「夜の奇妙なクリスマス会」では、当日のキャストも社員が務めた。不思議な仕事がたまにある。

「あと、五木の社員は年齢が近くて話しやすいのもうれしいです。でも、よくある『アットホームな会社です』って感じではないですよね(笑)。働く拠点はバラバラだから会うのも月に1回くらいだし、ほどよい距離感なのがいいです」

ここまで読んでみて、人と接するのも子どもも嫌いじゃないし、遊び場の仕事ってなんか面白そう~と感じてもらえればそれだけでいいかもしれません。今回募集する仕事の内容は店舗管理ですが、希望があれば浅野さんのような店舗管理とデザイン制作の二刀流!みたいな働き方も大歓迎です!どしどしご相談ください!

募集内容と
採用までの流れ

【仕事内容】
●自社で運営する遊び場施設の管理業務
・接客
・イベント企画運営
・団体受け入れ・視察対応
・売上報告等の事務・経理作業
・テナントさんのサポート・管理
・パートさんの管理 など

【雇用形態】
正社員

【給与】
経験や年齢により応相談

【待遇・福利厚生】
・社会保険完備(厚生年金・雇用保険・健康保険・労災保険)
・年2回賞与、昇給・昇格あり(業務実績による)
・退職金あり(勤務形態に準ずる)
・家賃補助あり(月5万円程度)
・産休・育休制度あり

【勤務地】
岐阜県養老町・輪之内町(森のわくわくの庭 )、岐阜県各務原市(KAKAMIGAHARA PARK BRIDGE)、岐阜県岐阜市(ぎふ木遊館)

【勤務時間】
9:00~18:00(休憩1時間、実働8時間)

【休日休暇】
・シフト制
・月9日休み
・年次有給休暇あり

【おすすめポイント】
・在宅勤務OK(一定期間後から)
・社員の平均年齢は約29歳
・服装自由

【こんな方大歓迎!】
・指示されるより自分で考えて動きたい
・明るく前向きに仕事に取り組める
・人と話すことが好き
・手を動かすことが好き
・接客の経験がある
・イベントやワークショップをつくるのが好き
・新卒・第二新卒歓迎!

【選考プロセス】
電話やメールで問い合わせ

採用担当より選考方法を連絡

書類選考

面接(オンラインも可)

採用

【問い合わせ先】
飛騨五木株式会社(担当:田中)
MAIL info@goboc.jp

オンライン面談やインターン随時受付中です!会社のことや仕事内容についてざっくばらんにお話ししましょう。いつでもご連絡ください!

田中 菜月 (たなか・なつき)
1990年生まれ岐阜市出身。アイドルオタク時代に推しメンが出ていたテレビ番組を視聴中に林業と出会う。仕事を辞めて岐阜県立森林文化アカデミーへ入学し、卒業後は飛騨五木株式会社に入社。現在は主に響hibi-ki編集部として活動中。仕事以外ではあまり山へ行かない。