hibi-ki的 がんばらなくていい移住
# 4
群馬県みなかみ町
新たな人生の源流点
2021.8.23

都会を出て地方で暮らす。そんな生き方が当たり前になってきました。ハードルは低く、意識も気軽に、移住できる場所を編集部が探しました。そこにはどんな働き方や生き方があるのでしょうか。全国各地の人や地域を訪ね、森や自然のある暮らしを紡ぐためのヒントを探っていきます。 “移住実践編”の第4回は、ユネスコエコパークに登録された希少な自然環境に囲まれた群馬県みなかみ町です。

写真:西山 勲/文:田中 菜月

みなかみ町のオススメポイント8

みなかみ町での実際の暮らしや仕事、移住のあれこれを知るため、8つの視点に記事を分けて紹介していきます。気になるところから読んでみてください。

1
みなかみ町ってどんなところ?
2
クラブ活動的林業のすすめ
3
WOOD JOB!な田舎暮らし
4
林業もこなすアウトドアガイド
5
起業したり、テレワークしたり、温泉入ったり
6
移住者と地元住民のご近所関係
7
編集部の取材レポート
8
移住したらこんな特典が!

週末は林業にアウトドアに
温泉で決まり!

みなかみ町は群馬県の最北端に位置し、人口約1.8万人が暮らす山間の街です。首都圏の水源にあたる利根川の源流域であり、谷川岳や大水上山などの約2,000m級の山々がそびえ立ちます。ユネスコエコパークに登録されるほど、その稀有な自然環境は町のアイデンティティにもなっています。また、昔から交通の要所だったこと、現在は観光地という土地柄もあり、開放的な地域性を有しています。この点も町を特徴づける一つの要素です。

最近では、自然との共生を目指した町のスタイルに共感し、移住して来る人も増えてきました。そんな町の財産にもなっている森に関わりたいと、ライトな形で林業に携わる機運が高まっているようです。

さらに、みなかみ町はテレワーク・起業といった仕事面の支援に加えて、地域のコミュニティにさりげなく移住者を引き込むサポートを手厚く行い、移住者たちが町に溶け込めるよう後押ししてくれています。そうした力を借りて新しい事業を立ち上げるのもよし、ちょっと林業をやってみるのもよし、温泉でくつろいで、山や川のアウトドアスポーツで遊びまくるだけでもよし。みなかみ町の森なら、自分なりの自由な生き方が見つけられるかもしれません。

今回の取材で取り上げた人それぞれの生き方もぜひ参考にしてみてください。誰一人として同じ生き方はありません。みなかみ町に興味がわいてきたら下記の窓口に問い合わせてみたり、実際に町を訪れてみたりするのもいいですね。まずは温泉に入ってリラックスしてから、町をじっくり眺めてみるのがおすすめです。

【地域のことや移住に関する問い合わせ】
みなかみ町役場
観光商工課移住・交流推進係
〒379-1313 群馬県利根郡みなかみ町月夜野1744-1
TEL 0278-25-5028/0278-62-3211

田中 菜月 (たなか・なつき)
1990年生まれ岐阜市出身。アイドルオタク時代に推しメンが出ていたテレビ番組を視聴中に林業と出会う。仕事を辞めて岐阜県立森林文化アカデミーへ入学し、卒業後は飛騨五木株式会社に入社。現在は主に響hibi-ki編集部として活動中。仕事以外ではあまり山へ行かない。